2020.03.10 更新

当事者の男女が語る地獄の離婚体験談 その2

~あっけない“鬼嫁”との幕切れ 吉田康介さん(仮名・現在47歳)の場合~

「妻は俗にいうS気質で、わがまま“鬼嫁”だったんです。付き合っていた当時はブリブリなタイプで、まったく見抜けませんでした。女って怖いですね。もう二度と結婚したいとは思いません」
 吉田康介さんはそう言ってうなだれた。

 康介さんが3歳年下の幸子さん(仮名・現在45歳)と付き合うようになったのは、ちょうど30歳の頃だった。幸子さんとは、興味本位で出かけた婚活パーティーで知り合った。
 当初、結婚願望はなかった康介さんだったが、幸子さんの猛アタックを受けて、半年で結婚。幸子さんは、地主の娘で一人っ子。いわゆる典型的な“お嬢”で、中高大一貫の私立の女子大出身だった。
 親はそんな幸子さんを甘やかして育てたらしい。気弱で線が細い康介さんは、幸子さんと付き合い始めると、言われるがままになって結婚した。

 幸子さんの様子がおかしくなったのは、式が決まったときだった。海外での挙式にこだわり、ひっくるめると1000万以上のお金をかけたのだ。中小企業のサラリーマンである康介さんは、一介の月給取りのため、たかがしれている。
 これからの生活もあるから、節約したほうがいいと康介さんは諭したが、見栄っ張りの幸子さんは聞く耳をまったく持たなかった。

 幸子さんは、高い買い物に目がなかった。突然、駅前の5000万のマンションが欲しいと言い出し、返済額ギリギリでローンを組んだ。マイホームの部屋の割り振りでも、幸子さんが主導権を握った。
「私が南向きの部屋を使うから、あなたは別室ね」
 そう言って康介さんに冷たい視線を送った。結局、康介さんに与えられたのは子ども部屋よりも小さい、日の当たらない監獄のようなロフトだった。

 自分で買う決めたわりには、「狭い狭い! 一戸建てがよかった。あんたの給料が安いせいで、このマンションしか買えなかったじゃない!」と、毎日のように愚痴られ、罵倒された。
 康介さんはおこづかいもなく、給料を管理している幸子さんに、いちいちおうかがいをたてなければいけなかった。
 ある日、尋常ではないほど熱が出た康介さんが、かぜをひいたのでお金をちょうだいと言うと、「あなたのかぜに出せるお金なんてないわ! 寝てたら治るから大丈夫」と言って、突き放された。そのせいで康介さんは三日三晩うなされたという。

 そんな鬼嫁との幕切れは、あっけなく訪れた。やたら化粧に力を入れているなと思っていたら、「私、彼氏ができたの!」と家を飛び出してしまったのだ。これが嘘のような離婚の現実なのである。

当ウェブサイト上で提供する記事、写真、図表などの
無断転載を禁止します。

-->