2020.03.17 更新

現代キャバクラ嬢が明かす胸の内~色恋営業で勘違い客がストーカー化 その3

~50代のサラリーマンに恋した私(愛美ちゃん 24歳 勤務地・錦糸町)~

 キャバクラでは、罪悪感のない子ほど売れるって言うじゃないですか。そういう意味で、私ってキャバ嬢に向いてないなって思うんです。

 いつも通って来てくれるお客さんたちなんて、仕事の話とかも聞いているし、だいたいの懐事情も分かってしまうから、バースデーとかイベントとかでも、無理にシャンパンとか入れてもらうと、申し訳ないなって思っちゃうんです。そういうタイプだから、売り上げを伸ばしたいっていう気持ちはあるんですけど、いつも成績はあんまり良くないです。
 せっかく「今日は泡でも飲もうか?」って言ってくれてるのに、つい親身になってしまい「無理しなくていいよ」なんて断っちゃう。座った途端に「シャンパン飲みたーい!」って言えるような子が、ちょっとうらやましいです。

 こんな私の一番のお客さんは、週に2~3回来てくれるFさんという人でした。ごく普通の50代のサラリーマンで、派手な飲み方をするわけでもなく、ボトルで入れたウイスキーをのんびり飲むタイプ。

 競争意識が低くてナンバー争いが苦手な私に、「愛美ちゃんは愛美ちゃんのペースで頑張ればいいよ。俺はずっと応援してるから」って優しい言葉をかけてくれて、お父さんみたいな感じですごく安心感があったんです。私が唯一「今日はちょっとだけワインが飲みたいかも」なんて、甘えることができるのもFさんだけでした。

 ところが…です。私、実は彼のことを好きになりかけてるんですよ。私が一方的に恋してるだけで、向こうは知らないっていうか。いや、向こうも私に好意があるから、指名してくれてるのは分かってるんですけどね。でも、ガチ恋っていうより長年の推し、みたいな感じだと思うので、どうしたらいいか分からなくて。おかしいですよね。私のほうがお客さん相手に、ガチ恋になっちゃってるなんて。そして、何より困ったことに、そうなるとお店に来て高いお金を払って飲んでもらっていることまで、申し訳なくなってきちゃったんです。

 なんで好きな人に、バックのためのドリンクをねだってるんだろうって。以前は言えていた、ちょっとしたわがままも、Fさんに嫌われたらどうしようと思って言えなくなりました。別に向こうは好きで飲みに来てるんだから、そのまま甘えて成績にもつなげればいいのに…。

 そのうち「お店に来なくていいから外で会おうよ」なんて、せっかくの指名客を減らすようなことを、うっかり自分から言ってしまいそうで怖いです。キャバ嬢のくせに恋の駆け引きみたいなことが全然できなくて、自分でも嫌になっちゃいます。

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