2019.08.14 更新

東南アジア暗黒レポート・ポン引きと呼ばれる日本人女性 その2

~タイで日本人中年が“年の差婚”~

 室井明菜さん(28歳/仮名)は、北海道の大学を卒業後、大手製薬会社に勤務していたが、学生時代にスタディーツアーで参加したタイ北部に住む少数民族の生活が忘れられず、約6年で退社。12月の寒いある日、全財産の150万円を持ってタイ最北端の県、チエンライへ向かった。

 成田を発って12時間後、国内線を乗り継ぎチエンライに到着すると、空港にはアカ族の女性、オーイが迎えに来ていた。彼女はタイ国籍を持ち、大学で人類学を学んだエリート。翌日は市場で、お土産用の生活用品やお菓子などを大量に買い込み、四駆の小型トラックでミャンマー国境のヨハン村に向かった。

 市内を出てから悪路を約4時間走ると、ミャンマー側の山腹には赤や紫、白のケシの花が一面に咲き乱れ、民族衣装を着た女性たちがケシ坊主に傷をつけていた。明菜さんはそれを見て「7年前の風景とまったく変わっていない」と驚いた。

 目的の集落に着くと村人たちが出迎えてくれ、村長にお土産を渡した後、しばらく世話になるオーイの家に向かった。明菜さんは大歓迎され、宴会には約50人の村人が参加し、もち米で造った焼酎と黒豚の丸焼き料理で盛り上がった。

 翌日、周辺の村を巡ると、若い女性がやけに少ない。その訳をオーイに聞くと、「少女たちは胸が膨らむと、親に説得されて街のカラオケやレストランで働き、ウエートレスをしながら売春する子が多い」と説明してくれた。

 明菜さんは、女性たちが街に行かないで済む方法を考え始めた。ある日、国境の街メーサイに行く途中、初老の白人男性3人が地元民と酒を飲んでいるのを見かけた。聞くと、白人男性たちは村の少女と同棲し、第二の人生を楽しんでいるという。

 明菜さんは「これだ」と思い立ち、ブログに女性の写真付きで〈タイに移住して第二の人生を若い女性と過ごしませんか〉と書き込んだ。すると、すぐに60代の独身男性から連絡があり、結納金や諸経費など200万円を用意して、3週間後にチエンライに来ることが決まった。

「男性を空港に迎えに行き、翌日、村に連れて行くと、見合い相手のアフォン(17歳)がアカ族の民族衣装を着て待っていて、約10分で結婚が成立しました。人助けをして100万円近く儲かるなんて、これからも続けていきますよ」
 明菜さんは笑っていたが、半年後にヨハン村を訪ねると、4人の日本人男性(いずれも中年)が、若い現地の娘と暮らしていた。

 チエンライ日本人会の関係者によると、2018年には長期滞在の日本人男性が200人ほど住んでおり、そのほとんどは30歳以上も年齢が離れた“年の差婚”だという。

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